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2003年11月23日 (日)

CategoryImageキル・ビル 若しくは KILL BILL

最初に言いますと、これ、たまたま回ってきたビデオで見てしまったので、小屋で見た場合とかなり印象違うと思います。もしこれから観られると言う方はぜひ劇場で...。

私は正直全然乗れなかったです。でも、劇場で観たらだいぶ印象違うかも。画面の大きさや音、それと何より回りの空気でかなり印象が違う映画なんじゃないかと思います。別にタランティーノが嫌い、とかでもないですし、残念ながら「ジャッキー・ブラウン」は未見ですが、「レザボア・ドッグス」も「パルプ・フィクション」もどちらかと言えば好きな映画です。なぜ乗れないのか自分なりに分析しますと、どこまで「狙い」なのか良く判らん、って所でしょうか。別に「狙い」なんか考えない方が映画なんて楽しめますし、そうすればいいんでしょうけど、まあ職業病みたいなもんでして...。ヘタクソでつたない殺陣とかやたらと扇情的でわざとらしい所とか、多分テンポを重視してだと思うけどつじつま合わない所とかも気にはなるんですが、何より引っ掛かってしょうがなかったのが、片言日本語です。
これ「狙い」なのかどうかはともかくとして、少なくとも日本人(若しくはネイティブな日本語の発音が判る人)が観るのと、そうでない人が観るのではまったく違う映画だと思うんです。前者が観る限りではそれもキッチュでコミカルな味付けになるんですが、後者の場合、どちらかと言うとオリエンタルで、ミステリアスな割とまじめな復讐劇として捉えられるんじゃないかな、と。元々、所謂洋画は翻訳された時点で、伝わる内容に微妙に違いが出てしまうもんですが、それにしても本作に関してはこれらは重要な味付けになっているように見えて、どう観たら良いんだか躊躇したまま終わってしまった、と言うのが率直な所。「重要な味付け」と思う事自体が錯覚なのかも知れませんが...。多分もっとうまくしゃべらせる事だって出来たと思うんですね。だとしたらこれは「狙い」なのか?と。うーん、判らん。そう言う意味じゃ「鬼刑事アイアンサイド」のテーマが「ウィークエンダー」のテーマに聞こえてしまう(35才以上限定?)所とかもそうなんですが。

「全ての人を対象にした映画などない」と言ったのはゴダールだったでしょうか(うろ覚え)。だとしたらこれは日本語の発音を解する人が観た時と、そうでない人が観た時に違う映画として見えるように作ったのか?とも思えたり。他の監督ならいざ知らず、今までもシナリオアカデミーで教えるような構成や、モンタージュを嘲笑うような作品を発表してきたクエンティンだけに気になる所です。誰か取材かなんかで聞いてくれないかなぁ...。それが判ると他の(多分わざと)いい加減な所も腑に落ちそうな気がするんですが。いずれにせよ一部世間で言われるように単純に楽しめる映画じゃないですね。一筋縄じゃ行かん男です。

Posted by at 06:10


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