いやはや、すごいマンガを読んだ。1巻の刊行が2年前だから、前から話題になっていたようだけど、全然知らんかった。
多分に不器用で粗削りな印象だけど、その揺らぎがまた良い。中学生を題材にしたテーマにマッチしているし、作家本人もそこを確信犯的に、熱く語る為に今の手法を選択しているようにも思える。
昨今、絵的な表現やストーリーの斬新さ、個性やらで感嘆するマンガにはいくつも出会ったけれど、台詞と構成の野心に唸らされたの久しぶりのような気がする。
最初の「げりみそ」編の読後、全巻Amazonに注文した。オススメです。
【以下、5巻まで読んでからの追記】
素直に快哉を叫びたい。それが最新の5巻まで読了しての感慨。
ドキドキしたり熟考したり、はたまた大笑いしたり、何だか情けない気持ちになったり、登場人物にも何度ツッコミを入れた事か……。よくある学園ドラマの体を為しながら、ここまで色々な感情を呼び起こしてくれる作品はそうそうないだろう。別な言い方をすれば作り手である自分にとっては、「こんな面白さも存在するのだ」と眼前に突きつけられたと言う感じ。いやはやまいりました。
作中、度々作者自身のものの見方、考え方、主張が顔を出し、危うく説教じみた方向に行きそうになるのだけど、ふと素に帰った時の鈴木先生の感情の起伏が、すべてなだらかにすると言うこの手法は、計算してやっている事なのか、あるいは天然なのかは分からないけれど、実に見事。
また、何だか5巻に入ってから急にオカルトめいてくるのだけど、これがまた妙に地に足が着いてて、素っ頓狂な内容の筈なのにエスプリが利いていて、「鈴木先生」の世界観ならではの独特なリアリティが楽しめる。
ああ、とにかく早く6巻が読みたい! こんなに切望するのは「寄生獣」連載当時以来かも。
2009年7月4日、mixi日記より転載
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