「自虐の詩」業田良家
ずいぶん前に在籍した仕事場の仲間が持っていたのを読んでいたのですが、自分で所有していなかったので改めて
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で購入しました。何度読んでも泣けます。
未見の方は是非読んでみて下さい(
必ず上下巻で)。何しろ週刊宝石と言う漫画誌ではない一般紙に、少しずつ5年に渡って連載された物なので、前半部分の比較的ルーティンに見えるギャグの繰り返しは飽きが来るかもしれない。しかし、それも最後まで読み切るとまるで計算されていたかのように、きちんとラストに向けて効果を上げている事に気付く筈です。
業田良家と言う作家はとても真面目だと思う。普通に作家として自分を意識した所から市井の人を見つめ、表現しようと思っても、そうそうこうはならない。自分自身が幸や不幸で喜んだり傷付いたり、はたまたそれを元に通りすがりの他人に共感したり、と言う事を長年繰り返して構築されてきた作品だな、と想像する。そうでなければこの、どうにも社会の中層から底辺に位置する人々への愛情の深さには説明がつかない。多分、自分自身をこう言ったタイプの作家として意識し始めたのもつい最近の事で、この作品を書いている最中は無我夢中だったんではないだろうか。この語り口の柔らかさと、決して高見に立たない態度からはそれが伺える。

一頃、この作品に衝撃を受けて1ページだけコピーし、常に携帯していました。そのページを最後に紹介します。自分の中では常々表現したいと思っている原点がここに有ると思ってます。
Posted by at 02:19
▼1年前はこんなこと書いてました...▼